「1495日の初恋」



「私は、上原くんが好きです。ずっと、この先も変わらずあなたを好きでいます。」



「…結…気づくのがおせーよ…ばか。」


「ばかとは何よ、「奥の結道」の方が充分ばかだよ!」



「お前っ!あれは俺の最高傑作なんだぞ!」


「確かに…あまりに上手過ぎて、全然気づかなかったよ。」


「そっか…。」


私たちは、お互いに笑いあった。

身体は遠くにあるけれど、心はとても近くに感じる瞬間だった。



「はあ…これで、ちゃんと「借り」を返せたね、私。」


「…あの時、俺…結に「好き」って言えなくて、ごめんな。」


「ううん。もう充分伝わったから。ありがとう。大好き。」


「俺も、結が好きだよ。」



気持ちが、こんなにも溢れてくる。

大好き、大好きだよ、ずっとずっと。







< 363 / 388 >

この作品をシェア

pagetop