「1495日の初恋」



三年の文化祭でやった劇。
あれも心に残っている。
衣装がやりたいって言った俺を、満場一致で却下され、声がでかいというだけで、はじめて役者をやった。
俺がセリフを言って、お客さんが笑ってくれたときは嬉しかった。
緊張したけど、めちゃくちゃ楽しかった。
みんなで一つのものを作り上げるのって、本当に最高!
あれは、またやってみたいって思った。

高校に行ったら、俺はもっと人の心を思いやれるやつになりたい。
自分の気持ちばっかりじゃなくて、相手の気持ちを考えて行動できるように努力する。
それで、何年かして、このクラスの誰かと会えたときに、矢島はすげえやつになったって言わせたい。
だから、サイン欲しい人は今のうちに言ってくれ。

みんな、ありがとう。
卒業、バンザイ!





< 372 / 388 >

この作品をシェア

pagetop