「1495日の初恋」
私が出場するのは、二人三脚。
全員参加の競技だから、絶対やらなきゃいけない。
二人三脚は男女ペア。
走るのが遅い私は、足の早い上原くんと組まされた。
体育の先生の指示だから、守らなきゃならない。
ああ、何で、よりによって上原くんなの。
このタイミングで上原くんだなんて、ひどすぎる。
自分の足の遅さを呪った。
二人三脚は練習から肩を組んで、脚を結んで行う。
初めての練習のときは、バカみたいにドキドキした。
人の彼氏とみんなの前で肩を組んで、くっついて走るなんて…なんて恐ろしい競技だ。