「1495日の初恋」
上原くんのバカ…胸がないの…気にしてるのに…。
一番言われたくないことを言われて、それもよりによって上原くんに言われて、すごく傷ついた。
「もう、なんなの?わざわざそんなこというために、あそこにいたわけ?」
悲しくなってきた。
上原くんのバカバカバカ…
「結、顔上げて。」
嫌だ。
なんで、言うこと聞かなきゃいけないの?
私は頑なに俯いたままだ。
「結、違う。」
なにが違うの?
もう何も聞きたくない。
「顔、あげて。」
上原くんの手が、私の頬に触れる。
…え?なに?
「こっち向いてくれなきゃ、話せないから。」
あ、ちょっと…上原くん?