「1495日の初恋」
「そうだよね、やっぱり、うん、そうだよね。」
自分でもわかるほど、嫌な言い方をした。
険悪な空気。
すると、上原くんも怖い顔になって、激しく言葉をぶつけてきた。
「結だって、矢島と抱き合ったんだろ!」
な、なんで、そんなこと、上原くんに言われなきゃなんないの!
血が逆流してくるようだ。
もうダメだ。
もう、とまんない。
「な、なによ、上原くんだって、綾香とキスしたんでしょ!」
「は?何言ってんだよ!」
「すっごい強引なんだそうで!」
上原くんは、さらに怖い顔で私を睨みつけた。
「お前なー、ふざけたことばっかり言ってんじゃねーよ!」
「最初に言ったのは、上原くんでしょ?」
「だから、違うって言っただろ!」
「もういいよ、何も聞きたくない!それじゃ!」
私は、振り向きもせず走り出す。