「1495日の初恋」
「矢島くんは何番?」
「俺、3番!」
「じゃあ、矢島くんは結とね。」
矢島くんは、ニコニコしながら、私の隣に並んだ。
「上原くんは、私とだよ。」
綾香は、上原くんの元に駆けていく。
上原くんは、綾香と…。
ちょっとだけ、そう、ほんのちょっとだけ、胸が痛い。
「上原さん、よろしくーーーー!!」
「う、うん。」
いつも明るい矢島くん。
後輩からめっちゃモテるんだって、昨日綾香が言ってた。
「好きな人いないなら、矢島にしなよ。あいつ、いいやつだよ。」
綾香のお勧め、矢島くん。
たしかに、この明るさは、一緒にいるだけで笑顔になる。
見た目だって、誰がみてもかっこいいって言うだろうな…。
生徒会長の藤崎くんは、学級委員の美紀とお似合いだ。
上原くんには、綾香がべったりくっついて何か話している。
綾香は、美人でスタイル抜群。
中三なのにもっとずっと年上に見える。
きっと、上原くんも綾香みたいな女の子がいいよね…。