「1495日の初恋」
交錯する想い
誕生日会当日。
綾香の部屋に6人。
う、狭い…。
当たり前だけど、6人が座るとかなりきつい。
私は、矢島くんとぴったりくっついている。
動けない…。
手をどこに置いていいのかさえ、わかんなくなる。
そんな挙動不審な私を見て、矢島くんはくすくす笑った。
「上原さん、可愛いね。」
ちょっ、何でみんなの前でそんなこと言う?
恥ずかしくて、顔から火が出そうだ。
「結たちラブラブだね。」
ラ…ラブラブ?
私たちって、ラブラブに見えるのか…。
しかし、綾香の部屋は女子って感じの部屋だな。
いい匂いがするし。
自分の部屋のあまりのそっけなさに、ちょっと悲しくなった。
花とかピンクとか、私ももっとちゃんと女の子しよう。