「1495日の初恋」
欲しいのは
「楽しかったねー!じゃ、最後に上原にプレゼントあげよう。」
綾香の家に着いた際、箱の中に集められたプレゼント。
誰がどれを選んだのかわからない。
綾香がそれを取り出して、机の上に5つ並べた。
「全部開けてみて、一番気にいったものを教えてね。誰のプレゼントか、わからないから面白いでしょ?」
上原くんが、プレゼントの並ぶ机の前に立った。
私の箱、小さいな…。
みんなは、何を選んだんだろう。
「一番気に入ったプレゼントをくれた人を、上原くんがハグするってのはどう?」
「えー、俺だったらどうしよう。」
藤崎くんが、わざと体をくねらせる。
「じゃ、藤崎だったらほっぺにチューもつけてやってね。」
上原くんと藤崎くんは、二人してオエーッと吐くマネをした。
それを見て、みんなが笑う。
私は笑いながらも、ドキドキしていた。
ハグ…
想像しただけでも、身体が震えてくる。