私の初恋♡
もねが買いに行ってから15分以上経った

彩「もね、遅いね」

美「まさか、本当に誘拐とか⁉」

奏「だから、考え過ぎだって‼」

当「そ、そうだよ」

蓮「もう少し待とうぜ」

更に10分経過。


美「いくらなんでも遅すぎるよ」

蓮「確かにこれは本当かもな」

奏「おい、蓮まで‼縁起でもない事言うなよ‼」

俺は立った。

当「俺探して来る」

彩「じゃぁ、私も」

当「いや、皆はここに居て」

美「何で⁉」

当「もしかしたら、ここに戻って来るかもしれないだろ」

奏「そうだな。当麻、結果がどちらにしても絶対に連絡しろ‼」

当「うん、わかった‼」


俺は路上の自動販売機に向かった。到着してもねを探す。


当「嘘っ、居ない…とりあえず連絡」

プルルルプルルル♪

奏「もしもし⁇どうだ⁇」

当「居ない。居ないんだ…‼」

奏「えっ⁉」

当「手掛かりになるような物はないし…」

奏「俺達もすぐにそこに行くから、待ってろ‼」

当「うん…」

プチッ

しばらく待っていると4人が来た。

当「皆…」

奏「とりあえずもねに連絡してみよう‼」

もねに電話をかけてみる。

プルルルプルルル♪

奏「あっ、もしもし…⁇」

電話「只今、電波の届かない所にあります。もう一度かけ…」

プチッ

奏「出ない」

4人「えっ⁉」

奏「電波が届かない…」

蓮「マジか⁉」

美「どうしよう」

彩「やっぱり、もねを1人にしなかったらよかった…‼」

と涙目で言った。

美「もね。ごめんね…私のせいだ…。」

蓮「お前ら‼今泣いてどうする⁉もねを見つけるのが先だろ⁉」

彩「そうだけど…」

奏「別にお前らだけのせいじゃない。これは俺達5人の責任だ。だから、そんなに自分を責めるなっ‼」

当「あぁ。2人の言う通りだ。もねなら謝れば許してくれるばすだから‼」

美「そ…う、だね…‼」

彩「泣くのは辞めよう‼今はもねを探さないと‼」

奏「手分けして探そう‼何か支えな情報でもいいから、わかった事があれば連絡する事‼いいなっ⁉」

当「わかった‼じゃ、俺はこっちの方を探す‼」

美「私と彩花はこの周辺の人に聞き込みをしてみる‼」

蓮「俺はあっちの方を探す‼」

奏「了解‼じゃ、俺は会場なっ‼」

当「そんじゃ、解散‼」

俺達はそれぞれの場所を探した。


♡もね編♡

私は今1人で路上にある自動販売機の前にいる。

も『えっと…炭酸系は何がいいかな…。お茶は麦茶?それとも緑茶?う〜ん…』

っと1人で呟きながら悩んでいた。

すると…

も「んぅ…⁉」

⁇「静かにしてろよ?」

も(えっ⁉何っ⁉)

私は知らない男の人に後ろから布の様な物で口を塞がれた。

手を離そうとしても、力が強くて私の力じゃかなわない。

そして、急に睡魔が襲ってきて私は深い眠りに落ちた。


しばらくすると私は目を覚ました。

も『此処は何処⁇』

そこは全く見覚えのない場所だった。

⁇「おぉ、気付いたか。」

その声は、口を塞がれた時に聞こえた声と同じ声だった。

そして他に2人男の人がいた。若くて、歳は私と同じくらいだろう。

も「あなた達は誰?」

男A「俺達か?まだ気付かないのか?」

男B「俺達はあんたを誘拐した」

男C「誘拐犯だぜっ?」

も「何の為に?」

男B「まっ、あんたに手を出したりはしないから安心しろ」

男A「俺達の狙いは、桐谷当麻」

男C「牧野奏」

男B「工藤蓮を呼び出す事だからなっ‼」

も「えっ⁉どうして⁉」

男C「どうしてだと?あいつらは、成績優秀、スポーツ抜群、その上イケメンでモテる」

男A「俺達はそんな奴らにイラつくんだよ‼てか調子に乗りやがって‼」

も「それはただの嫉妬じゃぁ…」

男B「あぁ、そうだ‼嫉妬だよ‼」

男C「俺達が勝てるものは喧嘩だけだ」

も「それって…もしかして⁉暴力⁉」

男A「そうさっ‼暴力なら勝てる」

も「辞めて‼」

男3人「あぁ⁇」

も「皆には手を出さないで‼お願いだからっ‼」

男A「そんなにあいつらが大切か⁇」

も「当たり前でしょ⁉皆、私にとってとても大切な人だよ‼あなた達にはいないの?大切な人…」

男C「何だ?この女?調子に乗るのもいいかげんにしろよ⁉いくら女だからってこれ以上言ったら…」

も「だからっ‼絶対に手を出さないで‼」

男C「うるせぇー‼」

殴られそうになり私は目をつぶった。


ドンッ‼


その時、大きな音がした。

目を開けるとそこには…


当「何してる⁉まさか、もねに手を出していないだろうなっ⁉」

男A「これはこれは‼桐谷当麻じゃねぇか‼」

男B「まさか、狙い通り来るとはw」

男Cになんとか殴られなかった。

も「当麻‼来ちゃダメッ‼」

当「えっ⁉何で⁉」

も「こいつらの本当の狙いは…んぅ⁉」

男C「お前は黙ってろ‼」

私は口を塞がれ、紐で手足縛られた。

男B「あれ〜?あとの2人は?」

当「奏と蓮の事か⁉」

男A「あぁ〜そうだ‼まっ、お前1人だけでもいいか…」

男C「それでは始めますか‼」

いきなり男Bが当麻に殴りかかった。

も「んんっまっ⁉」

すると当麻は冷静によけて殴り返した。

男B「痛っ⁉やるな‼」

だが、次の瞬間男Bは倒れた。

男C「おい‼しっかりしろっ‼」

も(そうだ‼当麻は小学生の頃から柔道とかやっていたんだっけ‼)

男C「次は俺だー‼」

男Cもあっという間に倒れた。

男A「お前らっ‼チッ。使いもんになんねぇ‼」

男Aはポケットからナイフを取り出した。

も(ナイフ⁉当麻危ない⁉)

当「ナイフ⁉」

男A「死ねー‼」

当麻はよけた。そして

男A「うぅ…」

男Aも倒れた。


ドンッ

⁇「警察だっ‼おとなしくしろ‼」

警察が来た。そして3人は捕まった。


当「もねっ‼大丈夫か⁉」

当麻は私の縛られていた紐を解いてくれた。

私は思わず涙を流しながら、当麻に抱きついた。

当「えっ⁉も、もね⁉////」

も「当麻〜(涙)助けてくれてありがとう‼」

私は涙を流しながらそう伝えた。

当「無事でよかった‼」

も「で、でも‼当麻…腕がっ⁉」

当麻の腕から血が流れていた。

きっと、さっきよけた時にかすったのだろう。

当「これくらい平気だよ」

も「ちょっと待って‼」

私は、自分が持っていた大きめの布のハンカチを当麻の腕に縛った。

当「ありがとう…もね」

も「当麻ごめんね…私のせいで…」

当「大丈夫だって‼気にするなっ‼それに、もねのせいじゃないから‼」

も「う…ん…‼」

当「立てるか?」

も「うん」

ふらっとした私の体を当麻は支えてくれた。

当「皆の所に戻ろう‼」

そう言って、私に手を差し出した。私は恥ずかしがりながらその手をとった。

しばらく歩くと皆がいた。

美「もね〜‼」

と美咲が抱きついてきた。

も「美咲‼皆‼」

皆「無事で良かった」と言ってくれた。

も「皆、迷惑かけてごめんなさい‼」

彩「ううん、もねは悪くないよ‼」

蓮「もねを1人にした俺達に責任がある」

奏「もね…ごめんなっ‼」

美「怖い想いにさせて、本当ごめんね」

も「皆‼もういいよ‼謝らないで‼」

彩「う…ん‼」

奏「祭りはまただけどどうする?」

当「悪い。俺、もねと2人で行動したいんだけどいい?」

5人「えっ⁉」

も(えっ⁉私と⁉ふ、2人で…⁉)

奏「いいけど…急にどうした?」

当「もねに話があるんだ」

奏「ふ〜ん。まっ、ごゆっくりどうぞ‼俺達は流れ星を見に行こうぜ〜‼」

美「あっ、賛成‼」

4人は行ってしまった。


当「もね?」

も「な、何?」

当「俺達も流れ星を見ようぜ‼」

も「う…ん?」

当「よく見える場所知ってるんだ〜♪着いてきて‼」

も「うん」

私は言われた通り、当麻に着いて行った。

当「此処だ‼」

そこは人気がほとんどなく静かな場所だった。でも、川が穏やかに流れ、空を見渡せて、とても綺麗な場所だ。

も「わぁ〜‼綺麗〜‼」

当「だろう?」

当麻は得意気に言った。

当麻は川辺の雑草の所で寝転んだ。私も当麻の隣に寝転んだ。

風が心地よかった。

ずっといたら寝てしまいそうだ。


当「本当…怖い想いをさせてごめんな」

も「だから、言いってば‼それより、私こそごめんね…。私のせいで当麻は怪我しちゃったし…」

当「大丈夫だって言っただろう?本当に平気だから気にするなっ‼」

も「でも…私の責任だよ…‼これで許してもらえるとは思わないけど、私に出来る事があれば何でも言って?」

当「とっくに許してるよ‼」

も「えっ⁉」

当「まぁ、でも折角だから…責任とってもらおうかな〜?w」

も「ん?どうすればいいの?」

当「俺と流れ星を見た後に、ある所に一緒に行ってもらう‼」

も「ある所って?」

当「それは…秘密‼」

も「えぇ〜‼教えてよ〜‼」


当麻はずるい。教えてくれたっていいのに…秘密だなんて。


当「あっ、流れ星‼」

も「本当だぁ〜‼」

も(そうだっ‼お願いしないと‼当麻に想いが伝わりますように‼)

当「もね?何をお願いした?」

も「えっ?」

も(本人に言えるはずがない‼)

も「秘密だよ‼」

当「えぇ〜⁉」

も「ほ、ほら‼早く行こう‼」

当「えっ?」

も「えっ?って当麻が言うある所にだよ〜‼」

当「あぁ、行くか‼」

私達はある所に向かった。


ー到着

そこはお化け屋敷だった。

も(まさか入るの⁉私がこういうの苦手な事知ってるよね⁉)

当「入ろうぜ‼」

も「う…うん‼」


私達はお化け屋敷に入った。

当「もね、大丈夫か?」

も「えっ、何が⁉」

当「何がって…wもねこういうの苦手だろ⁉w」

も「やっぱり知っていてわざと来たの⁉」

当「まぁ、一理はあるかな〜w」

も「当麻…酷い‼」

当「ごめん、ごめん」

すると急に手を繋いできた。

も「と、当麻⁉」

当「こうすれば大丈夫だろ?」

も「いや、繋がなくても大丈夫だよ!」

も(いや、本当は大丈夫じゃないけど…でも手を繋いでいる方がドキドキして大丈夫じゃない‼)

当「嘘だ‼」

も「えっ…」

当麻に嘘を見破られて私は黙ってしまった。

も(暗くてよかった‼だって絶対に今私の顔は真っ赤だから‼////)

当「今だけだから我慢して?」

も「う…ん。」

も(別に我慢はしていないけど…むしろ嬉しい…‼)

突然、唇に柔らかい物が当たった。

も「キャッ‼」

当「もね、どうした⁉」

も「今、唇に何か柔らかい物が…‼」

当「こんにゃくか何かじゃないの?」

も「へっ、こんにゃく⁉び、びっくりした…‼」

当「ふふっ」

も「もう、笑わないでよ⁉」

当「ごめん‼」


当麻は力強く手を握った。

私も握り返した。

も(当麻とこうしていると、すごく安心する…)


お化け屋敷から出た。

も「はぁ…やっと出れた」

当「楽しかった‼」

も「私は最悪だったけど…」

当「はははっ‼」

も「もう…当麻ってば‼当麻…手…」

当「あっ、悪い‼」

ゆっくりと手を離した。


美「もね〜‼」

も「皆〜‼」

奏「帰ろうぜ‼」

も「うん‼」


私達6人は無事帰ったのだった。


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