微熱37℃
ガラガラ…
ドアの音が聞こえたのか、ノレンを潜って雅人さんが出て来た。
「…あ、あのっ…」
「お帰りサクヤちゃん」
あ…。
「…た、だいま」
「いやぁ~。サクヤちゃんが無事で良かったぁ~」
笑いながらホッとした顔をする雅人さん。
「当たり前でしょ!
何かあったら心臓がどっか飛んでっちゃうわよ」
そんか雅人さんに笑いかけながら私に同意を求めるような目で見詰めてる千さん。
みんな、私のことちゃん見てくれてる。
ちゃんと 心配 してくれてる。
「…サクヤちゃん?」
「…め、わくかけて
すみませんでした。」