微熱37℃





タクマさんの言葉にヨウイチさんは威嚇を続けているが、タクマさんは完璧知らん顔。



「お帰り、拓真君。
ご飯は?」


「…ただいま。
いただきす」



少し遠慮がちそうに千さんに言いながら持っていたエナメルのバックを端に寄せて、机を挟んで私の斜め右に腰を降ろした。


座って、勿論知らない私の事を気付かない筈は無くて、〝誰?〟と言うような目をしている。



「っ…ぁ」


「お!この子はサクヤちゃん!んで俺の嫁さん」


「え゙っ!?」



いきなりのヨウイチさんの発言に今まで出したことの無いような声が出てしまった。



「…雅人さん、誰?」



当のタクマさんはヨウイチさんの発言を無視…。



「オイ。餓鬼、無視かコノヤロー」


「…あ、ヨウイチさん居たんですか?」



タクマさんのこの発言にまたヨウイチは『ムキーッ』っと効果音?を発している。



「この子は右山(ミヤマ)サクヤちゃん。昨日話した今日からウチに住むことになった子だよ」



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