微熱37℃





「おばさんが、朝飯出来たから来い だって」


「あ、はい」



ヒロキさんはそう言うと、『行くぞ』と言う感じで歩き始めた。


私も急いで歩き始めたヒロキさんの背中を追いかけた。



「…あのっ。ヒロキさんのお部屋って私の隣、ですか?」



私の部屋は1番端の門部屋。私の部屋の隣からヒロキさんが出て来たように見えたから、何と無く気になった。



「その敬語と〝さん〟付けやめない?」


「ふぇ?」


「…なんか〝気〟使われてるみたいでヤダ」


「…で、でも」


「俺、アンタと同い年だし」



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