微熱37℃





「…うん」



何か…まともに男の人の名前呼んだことないから照れるな…。



「サクヤ」


「うぇ!?」



急に自分の名前を呼ばれてびっくりした。

びっくりして変な声、あげちゃったよ…。



「って呼ぶから」


「あ…はい。お好きにどうぞっ」



何かヒロキさん…紘喜って掴めない人だ。



「あ。後サクヤの隣〝タクマ〟だから」



〝タクマ〟?



「さっきはたまたまタクマを起こしに行っただけ」



『アイツ低血圧だから朝苦手なんだって』



と紘喜が言ったのと同時に私達は下の居間に着いた。



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