微熱37℃





走って走って走り続けた。



辺りはだんだん日が沈み始めて来ている。



「…はぁはぁ」



全然知らない土地。
何処に何があるのかもわからない。



フッと耳に入ったのは海の音。


その音に誘われるように歩き始めた。



綺麗な砂を飲み込む広い海。



サクッサクッと砂の上に足を運ばせながら海へと近付く。



「…きれ――…」



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