House
あれは、中2の冬だった。
私はその時から、すでに男の子にしか興味がなかった。
勿論、みんなには秘密だけど♪
当時の私はモテていたらしくて…
「リンく〜ん♡」
とにかく、女子に囲まれた生活をしていた。
親も離婚し母と私と姉3人の5人家族。
家にも、女だらけ……とにかく、こんな生活にうんざりしていた。
そんなある日。
私は彼に出会った。
「お前人気者なんだな〜」
急に話しかけて来た男の子。
「えっ…」
「俺なんかモテたことねのによ〜」
なんだか、他の人と違うオーラを持った人…周りより、少し大人っぽくて……でも、子供のように笑う。
「月島佳(つきしまけい)。俺の名前な」
佳君か…
その時、直感で「好き」だと思った。