House




あれは、中2の冬だった。


私はその時から、すでに男の子にしか興味がなかった。


勿論、みんなには秘密だけど♪



当時の私はモテていたらしくて…




「リンく〜ん♡」


とにかく、女子に囲まれた生活をしていた。



親も離婚し母と私と姉3人の5人家族。


家にも、女だらけ……とにかく、こんな生活にうんざりしていた。




そんなある日。



私は彼に出会った。



「お前人気者なんだな〜」


急に話しかけて来た男の子。


「えっ…」


「俺なんかモテたことねのによ〜」



なんだか、他の人と違うオーラを持った人…周りより、少し大人っぽくて……でも、子供のように笑う。



「月島佳(つきしまけい)。俺の名前な」



佳君か…


その時、直感で「好き」だと思った。


< 17 / 49 >

この作品をシェア

pagetop