House



1時間ぐらいで、その別荘に着いた。


結構山の上にある、ログハウスのような家……その周りには、大自然が広がっていた。



「うわっ…スゲーな!」


さっきまで、嫌々ながら車に乗っていた麻人が、目を輝かせている。


近くには川があって、これなら暑さもしのげそう。


「じゃあ、一回挨拶に行くわよ」


そう言って、リンさんはログハウスに入る……それを追って、私達も中へ通してもらった。



「あら、皆さん。いらっしゃい」


中にいたのは背の高い、長いストレートヘアのお姉さんだった。


「こちらは私のマネージャーの、小村美鳥(こむらみどり)さんよ♪」



自己紹介をされ、ニコッと微笑む美鳥さん。


芸能人のように、綺麗な顔立ちをしてらっしゃる…


私達も、一人一人自己紹介をし、全員が終った所でログハウスから出た。



「じゃあ、今から川へ行くわよ〜!」


早速、準備をするリンさん。


「川へ行く…って何をするんですか?」


「なーに言ってんのよ〜。川に行くって言ったら泳ぐに決まってるじゃない」



お、よ、ぐ?


「あの…私……」


「ほら、あづちゃんはこれに着替えて♪」


リンさんは、私にピンクの袋を渡し、もう一度ログハウスの中に連れて行かれた。



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