House




授業も終わりに近づいた頃、私は校長室に呼び出された。



「3年の宮野あづささんですね?」


「そうですが…」



校長室には、なかなかの緊張感がある。



なぜか1年の涼太くんの担任もいた。




「君は、奥田涼太の姉ですよね?」



姉?……ああ、そっか。



「…はい、そうですが」


「実はお聞きしたい事がありまして…」




もしかして涼太くんが何か……いや、そんなはずはない。




だって、涼太くんは学年で1番優秀だし悪い事なんて今まで…





先生の口から出た言葉は、私の頭を混乱させた。

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