House
Side 涼太
今日もいつもと変わらない。街には店が並び、車も…まあ多い。
学校帰りのカップルもみかける。
ーピロリンッ
メールが届いた。
【今日も来いよ】
ああ、またか…
ケータイをポケットに入れ、僕はいつもの場所へと向かった。
辺りはもう真っ暗。
さらに奥の道を進むと、人影が全く感じられない廃墟へ来た。
「おー、新人!」
「…お疲れ様です」
中へ入ると、タバコの煙とアルコールの香りが充満していた。
僕には、とても強過ぎる匂い。