サクセスラブを この手に
「ここね。」

会場の最寄駅から5分程歩いた。

高層のツインタワービルが目の前にそびえ建っていた。

下から見上げただけで頭がクラクラしてきそうだった。

太陽光線が反射してギラギラと輝く無数の窓ガラスがまぶしかった。

私は数年前から不眠気味だった。

寝が浅く、夜中に何度も目が覚めた。

ストレスが原因なのか、性格なのか、よくわからないまま

ぐっすり眠れないのが普通だと思うようになった。

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