サクセスラブを この手に
「知ってます。」
「それなら別に説明するまでもないか。」
「本当は婚約とは名ばかりで、私の場合は相手の家族に承認されるかされないかを見極めるためだけに婚約という形をとったんです。普通は結納で済むのに何ヶ月も婚約の文字に縛られなくちゃならないなんて、馬鹿げているけれどそうするしかなかったんです。」
「君もかなり厳しい立場だな。で、相手のおぼっちゃまはどこのご子息なんだ?」
「XX医薬品の社長の息子です。」
「ああ、知ってるよ。ホテルや不動産、ITまで手を広げているデカイ会社だ。先行き難題の山積みが山崩れしなきゃいいが。」
「彼は全てを捨てて養子になってもいいと言ってるけど。」
「はは~ん、君にぞっこんだな?」
「私は彼だけを見つめていたいのに、彼の後ろに付いてくる全てが私の邪魔をするんです。」
「それなら別に説明するまでもないか。」
「本当は婚約とは名ばかりで、私の場合は相手の家族に承認されるかされないかを見極めるためだけに婚約という形をとったんです。普通は結納で済むのに何ヶ月も婚約の文字に縛られなくちゃならないなんて、馬鹿げているけれどそうするしかなかったんです。」
「君もかなり厳しい立場だな。で、相手のおぼっちゃまはどこのご子息なんだ?」
「XX医薬品の社長の息子です。」
「ああ、知ってるよ。ホテルや不動産、ITまで手を広げているデカイ会社だ。先行き難題の山積みが山崩れしなきゃいいが。」
「彼は全てを捨てて養子になってもいいと言ってるけど。」
「はは~ん、君にぞっこんだな?」
「私は彼だけを見つめていたいのに、彼の後ろに付いてくる全てが私の邪魔をするんです。」