サクセスラブを この手に
私は彼のことが好きになり始めていた。

このまま時間が止まってくれればいいのにと、そんなことまで頭に浮かんだ。

私の向かいに座って自分の有りのままをしゃべれる彼と

いつまでも一緒にいたいと、そう思った。

幸二さんとは違うタイプの男性だった。

そして常に正直で、気配りが上手で、優しく話しかけた。

私の目をちゃんと見て、自分をどう思ってくれているか

相手の反応を確かめながら思いやりのある男性だと思った。

「どうかした?退屈?」

「いいえ、私、杉浦さんといると時間を忘れてしまいそう。すごく楽しいし、杉浦さんのことが少しずつわかってくるんです。杉浦さんから見て私はどんな風に見えますか?正直に言っていただいて構いませんから。」

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