サクセスラブを この手に
派遣期間の6ヶ月はあっという間に経ってしまった。

今週で最後だった。

「津川さん、ちょっといい?」

「はい。」

私は係長に呼ばれた。

「実は、椿さんが産後体調が悪いらしくてね。」

「そうなのですか?」

「君の都合を考えずに悪いんだが、このまま更新してもらえると助かるんだ。どうかと思ってね。」

「そうですか、私は構いませんが、どのくらいですか?」

「それが、今はまだはっきり答えられないんだよ。あまり大きい声で言えないんだが、生まれたお子さんに先天性の病気が見つかったらしくて手術すれば完治するらしいんだ。彼女はとても復帰できる状態でなくて私も心配なんだよ。」

「それは大変なことに。」

私はどう言ったらいいのかわからなかった。

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