サクセスラブを この手に
深まり
ランチは久しぶりに紘くんと食べた。

「紘くん、私、派遣の更新をしたの。」

「そうか、よかったな、頑張れよ。マーケの連中、それ聞いたら騒ぐぞ。」

「やだ、もう。」

「ところで、社長の噂、もう聞いた?」

「噂?」

「秘書課からあっという間に広がったらしいよ。うそか本当かわからないけど。」

「どんな噂なの?」

「社長に隠し子がいるって。」

「うそ!」

「考えられないこともないけど。」

私は急に食事が喉を通らなくなってしまった。

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