サクセスラブを この手に
「どうした、仕事中だろ?」

「すみません。すぐ戻ります。」

「なんだ、元気ないな、何かトラブル?」

「いいえ、係長から契約の更新を勧められました。」

「そうだったな、俺も見たよ。だが頭の中は別のことだろ?」

「・・・・・」私は何も言えなかった。

「俺に何か言いたいことがあるんじゃないのか?」

「いいえ、何もありません。」

「そうとは思えないが、まあ、いいだろう。

この話しの続きは今夜会った時にしよう。」

「今夜?」

「後でメールするよ。」

杉浦さんは行ってしまった。

話しって何?

何も聞きたくないと思った。

私はデスクに戻った。

書類を仕上げて係長へ提出した。

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