サクセスラブを この手に
係長はその書類にサラサラとサインをした。

「ご苦労さま、津川さん、元気ないね。何かあったら言いなさい。」

「いえ、何もありません。」

「ならいいが、立ったついでに悪いけど、この郵便物を下のポストへ投函してきてくれると有りがたいな。」

「はい、行ってまいります。」

私はエレベーターで1階へ降りた。

ショップとベーカリーを抜けて建物の外へ出た。

車寄せのロータリーに沿った通りにポストがあった。

私は係長の郵便物を投函してまたエントランスに戻り

奥のエレベーターへ向かって歩いた。

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