サクセスラブを この手に
ツインタワービルのロータリーに降り立った。

ティムのブロンドの髪が夏の陽射しに輝いた。

僕はまぶしくてライトブルーの瞳を細めた。

「わぉ、ラブリーじゃん!」

ポストに投函している可愛い子ちゃんを見つめた。

ダークブラウンの髪をフワフワさせて

わさび色のワンピースがシースルーだ。

下に着ている白いレースのビスチェが僕好みじゃん。

「う~ん、彼女、何て言う名前かな?あの細いくるぶしがすっげいい!」

「ティム様、どうぞこちらへ。」

「田原、彼女を知っている?」

「はっ?」

「ほら、前を歩いている可愛い子ちゃんだよ。」

「あの女性ですか?」

「そう。」

「彼女は派遣の津川舞です。輸入部にいます。」

「舞!わぉ!なんてオリエンタルな雰囲気!ゲットするっきゃないな。」

僕は田原と社長専用のエレベーターで18階へ上がった。

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