サクセスラブを この手に
「ど、どうしよう。」

携帯を見たら14時だった。

確か座談会は14時半からのはず。

「だ、誰か、誰かいませんか?誰か!」

とドアを思い切り叩いたが

シーンと静まり返って一層不安をあおられた。

「仕方がないわ。少し待ってみよう。エレベーターが動かないと誰かが気づくと思うし。」

こんな巨大なビルなんだからセキュリティーが入っているはずよ。

壁に寄りかかった。

物音一つしなかった。

隣りのエレベーターは動いているのかしら?

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