サクセスラブを この手に
まだ早い時間だったのでレストランは空いていた。

「ハ~ィ!待ってたよ!」

ブロンドの少年が私達に手を振っていた。

「舞?」彼は私に言った。

「彼女を知っているのか?」

「うん。舞が親父の恋人?」

「そうだ、何か問題あるのか?」

「いや、何もないよ。びっくりしちゃってさ。」

「舞、ティムだ。俺の息子。」

「ティムです。よろしく、舞!」

「津川舞です。よろしく。」

私は彼と握手を交した。

彼のライトブルーの瞳は私をまっすぐ見つめていた。

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