サクセスラブを この手に
「な~んだ、もう親父に取られたか。」

「何のことだ?」

「舞は僕の彼女にしようと思っていたんだ。」

「やれやれ。」

「ゲットしそこねた。」

「ティム、その言い方はストレート過ぎる。彼女に失礼だ。」

「ごめんなさい、舞。舞なら親父とお似合いだよ。僕、少し安心したよ。」

「舞、ティムの言うことは二分の一で聞いておいてくれないか?」

「ティムはいくつなの?」

「16だよ。9月からハイスクールさ。

だから夏休みに日本で大和撫子を見つけるんだ。

舞より素敵な彼女を見つけるよ、絶対。」

「全く、頭の中はそれしかないのか?」

ティムと杉浦さんのかなりオープンな親子の会話に

私はつかえていた胸がすっきりした。

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