サクセスラブを この手に
エレベーターの床は分厚いカーペットだった。

私は横座りして後ろの壁に背をもたれた。

昨夜もよく眠れなかったわ。

やっぱり午後のこの時間帯から

夕方にかけてが一番眠いわ。

うとうとしてきた。

空調は効いていて静かだった。

私は一人閉じ込められたエレベーターの中で

うたた寝をしてしまったようだ。

周りがどんなに騒がしくなろうと

目が覚めないほど熟睡できたことを

後で知って驚いた。

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