【完】芸能人に、恋をした。
ドアを開け視界に入った直哉に声をかけると
横からバッと顔を覗かせた直哉の彼女。
うっわ…美人さん…。
「え、めっちゃ美人!」
「…え?」
たった今あたしが思ったことを、目の前の直哉の彼女が言った。
「あ!あたし、直哉の彼女で澪(ミオ)って言います。直哉がお世話になってます」
「いえ!あたしは陽菜です。あの…直哉とは友達っていうか…ほんとに何でもない─」
「いえ、勝手に勘違いして押しかけてごめんなさい。疑って損しました」
「え?」
「陽菜さんみたいに可愛い人が、直哉を相手にするわけないですよね!」
「…ん?」
「おい澪!それは俺に失礼だぞ!」
「うん、うるさい」