【完】芸能人に、恋をした。
「…離、れて…」
「無理」
…ずるい。
チラッと蓮くんの顔を見ると
ほんとに整っていて綺麗な顔が、さっきよりも至近距離にあった。
「少し、離れて─…」
「やだ」
子どもみたいに言う蓮くんに、心拍数はどんどん上がっていく。
離れてくれないと、あたしがもたない─…。
「陽菜、好きだよ」
不意打ちの甘い告白。
カァッと赤くなったあたしの顔を見て
「可愛い」
そうつぶやくと
蓮くんの熱い唇が優しく触れた。