【完】芸能人に、恋をした。
▼触れ合う時間
「え、友達?」
それから一週間ほど経ったある日。
お昼を食べ終えゆったりしていたあたしの元に、一本の電話。
ディスプレイに表示された
“蓮くん”の文字に
慌てて通話ボタンを押す。
電話越しの蓮くんは
『今から行く』
それだけ言い残して電話を切った。
そして今、あたしの家にいる。
「うん。あたしの友達に会ってほしくて…」
「…ふーん」
「ダメ、かな?」
なんとなく、『いいよ』って言ってくれそうな気がしてたから
微妙な反応に不安になる。