【完】芸能人に、恋をした。
「バ、バカ…」
「だって陽菜、何もわかってないんだもん」
ずっと掴まれていた腕を再び引っ張られ、隣に座らされる。
「俺が、陽菜の友達に会うのを嫌がってると思ってるでしょ?」
「え…違うの?」
「信用ないなー、俺」
そう言って肩に回される腕。
グッと引き寄せられ、密着する。
「二人の時間がなくなるじゃん」
「…え?」
「俺より友達優先させてさ」
─それって…。
「…ヤキモチ、ですか?」
「だったら何ですか」