【完】芸能人に、恋をした。



「バ、バカ…」



「だって陽菜、何もわかってないんだもん」




ずっと掴まれていた腕を再び引っ張られ、隣に座らされる。





「俺が、陽菜の友達に会うのを嫌がってると思ってるでしょ?」



「え…違うの?」



「信用ないなー、俺」



そう言って肩に回される腕。


グッと引き寄せられ、密着する。





「二人の時間がなくなるじゃん」



「…え?」



「俺より友達優先させてさ」




─それって…。


「…ヤキモチ、ですか?」



「だったら何ですか」





< 148 / 208 >

この作品をシェア

pagetop