【完】芸能人に、恋をした。
そう謝るゆりえから反省はあまり感じられないけど、とりあえず許した。
「ちょっとどういうこと〜?」
それでも、一旦始まった恋バナは止まらなくて話すはめになった。
────……
「え!?幼なじみ?」
「……うん」
改めて話しても、それはそれで恥ずかしかった。
─そう。
あたしには、忘れられない幼なじみがいた。
もう、何年会っていないだろう。
とても遠くて
それでも忘れられない人がいた─。