【完】芸能人に、恋をした。
「どうせ子供ですー」
そう言ってコーヒーを作っていると、少しして蓮くんがキッチンにやってきた。
「はい、どうぞ」
わざわざ取りに来てくれたんだと思いコーヒーを渡すと、受け取ってすぐにキッチンに置いた。
そして、自分のコーヒーを持ってリビングに向かおうとするあたしの前に立つ。
「…どうしたの?」
「なんであのDVDを立てかけてたの?」
「…へ?」
唐突すぎる質問に、マヌケな声が出る。
てか、まだその話するの…?
「なんでって…」
「なんで?」