【完】芸能人に、恋をした。



言い切るか言い切らないかくらいのところで

急に腕を引かれ、気付けば蓮くんの腕の中にいた。



片手で持っていたカップからコーヒーがこぼれ、床と蓮くんのパーカーに少しかかる。





「れ、蓮くん…服…」



「いいから」



「…でも」



「いいって」




あたしの言葉を遮る蓮くん。


抱きしめる腕の強さがどんどんと強くなる。





「陽菜」



「…なに?」



抱きしめたまま、耳元で話す。





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