【完】芸能人に、恋をした。



「……あ…」



動きが止まる。





あたしが止まっていると

また、当たり前のように


部屋に入る──蓮くん。






「追いかけてこないの?」



ドアを閉め振り返り、蓮くんの背中を見つめていると

こちらを向きいたずらっぽく笑う蓮くん。






「止めても入るでしょ」



そう笑うと

「バレた?」と言って笑った。







好き。



…好きだなぁ。





あたしはキッチンに入り、こたつでまったりする蓮くんを見つめた。





< 97 / 208 >

この作品をシェア

pagetop