学校1の彼氏*続編*
「かわい~だろ?」
と、普段は決して言わないような単語を
言いながら見せてきたスマホ画面には
可愛いらしい小さな女の子が写っていた。
子供が好きなあたしもその可愛いさに
釘付け!!
「か、か、可愛いです~♡♡」
ふっ!って笑いながら画面を見て
「俺の宝物。可愛い娘さぁ~!」
「凄い可愛いで、、ん??」
「ん?」
今サラッと凄いこと言いませんでしたか?
この三浦颯の口からとは思えない発言。
「む、む、むすめ?」
「あー俺高校卒業の時期に彼女に子供
出来ちゃったから大学も行かないで
今まで働いて来たんだ。」
謎がひとつ説かれましたぁ~!
「なるほど…奥さんは同級生?ですか?」
「そーだよ。もうすぐ2人目生まれるし
パパがんばりま~す。」
確かに三浦さんはバイトの割に給料も高めで
バイトは長くその後もすぐ別の仕事に行く。
「バイトは青山オーナー夫婦が困っていて
俺も彼女の妊娠で少しパニックで仕事を
探してるときに声をかけられて
事情を話したら給料も少し助けてもらってる。」
ここのレストランは訳ありが多いなぁ!
蓮皐さんも結婚してるし
三浦さんまで結婚していてしかも
可愛い娘までいて…
「このことは別に隠してる訳じゃないけど
あえて言ってないんだ。」
「娘さん名前何て言うんですから?」
「奥さん“美しい夏”って書いて美夏って
言うんだよ。娘も夏生まれだから
夏希(なつき)って言うんだよ。」
「良い名前ですね!」
「だろ?俺が考えたんだ。
高校卒業したばかりの若い親だけど
希望を持つそんな子に育って欲しいって
願いと決意が込められてるんだよ。」