ある日、いじめが始まった。

「千秋ちゃん………」






名前を呼ばれ顔を上げると心配そうに私を見つめる一人の姿が目に映った。






「みっちゃん………」







みっちゃんは、知ってたんかな？


私が1年生部員の中にカウントされていないこと。




それをさっき……ご飯を食べていた時に教えてくれようとしてたんかな？？






「みっちゃんは……このこと知っとったん……？



それをさっき、ご飯食べてた時に教えてくれようとしてたの……？」






みっちゃんは静かに首を横に振った。







「いや、……お昼の時に言おうとしてた事は別の事だったから……。

その事は気にせんで。



あと私、千秋ちゃんが1年生部員の中にカウントされてないことは本当に知らんかった。



ミーティングの最中、三島さん達に

”ミーティングが終わったら3年生の先輩達の所に走って色紙渡しに行くけん！”



って言われて……


まさか千秋ちゃんが何も知らなかったとは思ってなくて……






本当に、ごめんね」