ことば紡ぎ
有香は、はぁ、と小さく溜息を落とす。
それをみた宗馬鈴は、くすくすと笑っている。
「あ、鈴笑ったわね。ひどいわ、私には、笑い事じゃないのにー。」
ぶぅと膨れっ面になり、頬杖をついて鈴を恨みがましく睨む。
「ごめんごめん。結構しつこい人で大変ね。でも、有香が振り回されてるの見るのはじめてかも。」
コロコロと笑う彼女は、笑うたび、天然パーマの栗毛色の髪がふわふわと揺れている。
有香は、自分の黒い髪を適当に触りながら、鈴に愚痴る。
「本当。本当。こんなしつこい相手初めてよ。」
「でも、紺野君だっけ?別に悪い人じゃないみたいよ。わりと人気あるみたいだし。」
「えぇー!あれが、人気あるの?それじゃあ皆の目が節穴なのか、趣味が悪いのね。あんな軽そうなののどこがいいんだが。」
「うーん、別に軽い人ってわけじゃないけど…」
「なに言ってんのよ。ほとんど、喋ったこともない相手に向かって好きだっておかしいでしょ。」
うーん、そうねぇと鈴は、困った顔をしながら有香をみる。
「今日なんか、本当にこの人の頭スポンジなんじゃないかと思ったわ。」
「有香ったら…」
有香の毒舌は、それからもっとヒートアップし、鈴が止めに入るほどだった。
結局颯太を名前で呼ぶことなく、某人気海外キャラの『スポンジボブ』と呼ばれていた。
それをみた宗馬鈴は、くすくすと笑っている。
「あ、鈴笑ったわね。ひどいわ、私には、笑い事じゃないのにー。」
ぶぅと膨れっ面になり、頬杖をついて鈴を恨みがましく睨む。
「ごめんごめん。結構しつこい人で大変ね。でも、有香が振り回されてるの見るのはじめてかも。」
コロコロと笑う彼女は、笑うたび、天然パーマの栗毛色の髪がふわふわと揺れている。
有香は、自分の黒い髪を適当に触りながら、鈴に愚痴る。
「本当。本当。こんなしつこい相手初めてよ。」
「でも、紺野君だっけ?別に悪い人じゃないみたいよ。わりと人気あるみたいだし。」
「えぇー!あれが、人気あるの?それじゃあ皆の目が節穴なのか、趣味が悪いのね。あんな軽そうなののどこがいいんだが。」
「うーん、別に軽い人ってわけじゃないけど…」
「なに言ってんのよ。ほとんど、喋ったこともない相手に向かって好きだっておかしいでしょ。」
うーん、そうねぇと鈴は、困った顔をしながら有香をみる。
「今日なんか、本当にこの人の頭スポンジなんじゃないかと思ったわ。」
「有香ったら…」
有香の毒舌は、それからもっとヒートアップし、鈴が止めに入るほどだった。
結局颯太を名前で呼ぶことなく、某人気海外キャラの『スポンジボブ』と呼ばれていた。