ことば紡ぎ
体育館裏の雑草がたくさん生えた場所で有香は1人空をみている。
なんか、今日だけですっごい疲れた気がする…
それもこれも全部あの人のせいだわ。と有香は、心の中で暴言を吐き続ける。
すると、隣からもう聞き慣れた声が聞こえる。
「園田さん?」
「…うわ」
また、会ってしまった…
有香は、自分史上もっとも嫌そうな顔をするが、当の相手は、ニコニコと嬉しそうに寄ってくる。
「隣座るね。」
「…」
何も答えていないが、気にせずに座ってくる。
この人は一体なんなんだろうか。
「あの…」
そう声かけると、嬉しそうに「なになに?」とまたきらきらとした目を有香に向ける。
なんか、犬みたい…いや、私、犬より猫派だしね。
「スポ…紺野君って、私のどこがそんなに好きなの?」
「全部!」
「…私が聞いてるのは、具体的にって事なんだけど。」
うーん、と顎に手を当てて少し考えるそぶりをする。
顔を上げたと思うと口を開く。
「そうだなあ。そういう静かなのに、ちょっと強気なのも好きだし。
強いて言うなら、優しいところかなあ。」
今までのどこを見て優しいと思うのか。
この人やっぱり頭弱いみたいね。
でも、よくわかった、彼はまったく私を知らないという事を。
そして、有香が口を開こうとした時、あっ!と颯太が大声を上げた。
「園田さんの言葉が好きなんだ。」
「…は?」
まったく意味がわからない。
ずっとニコニコと笑顔の颯太に聞いてみる。
なんか、今日だけですっごい疲れた気がする…
それもこれも全部あの人のせいだわ。と有香は、心の中で暴言を吐き続ける。
すると、隣からもう聞き慣れた声が聞こえる。
「園田さん?」
「…うわ」
また、会ってしまった…
有香は、自分史上もっとも嫌そうな顔をするが、当の相手は、ニコニコと嬉しそうに寄ってくる。
「隣座るね。」
「…」
何も答えていないが、気にせずに座ってくる。
この人は一体なんなんだろうか。
「あの…」
そう声かけると、嬉しそうに「なになに?」とまたきらきらとした目を有香に向ける。
なんか、犬みたい…いや、私、犬より猫派だしね。
「スポ…紺野君って、私のどこがそんなに好きなの?」
「全部!」
「…私が聞いてるのは、具体的にって事なんだけど。」
うーん、と顎に手を当てて少し考えるそぶりをする。
顔を上げたと思うと口を開く。
「そうだなあ。そういう静かなのに、ちょっと強気なのも好きだし。
強いて言うなら、優しいところかなあ。」
今までのどこを見て優しいと思うのか。
この人やっぱり頭弱いみたいね。
でも、よくわかった、彼はまったく私を知らないという事を。
そして、有香が口を開こうとした時、あっ!と颯太が大声を上げた。
「園田さんの言葉が好きなんだ。」
「…は?」
まったく意味がわからない。
ずっとニコニコと笑顔の颯太に聞いてみる。