Your smile once again
十二時すぎ。


「キャーッ、まだ降ってる!」


「早くしろー」


わいわい騒ぎながら、バスに乗り込んで行く。

俺は、一番最後に乗り込んだ。

葵の隣に座ろうとして、葵を探す。



しかし、葵の隣にはもう先客が座っていた。



俺は、榊を探す。隣には加賀。



「洸くん洸くん」



押坂が手招きした。一番後ろの席だ。

ひとつ空いている。


俺は安心して、近づいたが押坂が続けて言う。


「もれなく、寝ちゃった琴那ちゃんつき!」
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