Your smile once again
佐々木が、通路側に座り、目を閉じている。


俺は、げんなりした。

焦って辺りを見回すが……

「ほ、他にどこか空いてるとこ……っ!」

「「ありませーん」」

数人が声を合わせて言った。

「じゃ、補助席っ!」 
「あ、補助席は危ないから使うなよー」


担任が、会話を聞いていたのかいなのか、ナイスタイミングで注意した。


俺は肩を落とし、佐々木の隣に座った。


「「ヒューッ!」」
「うるせぇ!」


できるだけ声を小さくして回りの連中を追い払った。


「……ったく」


バスが出た。

ストン、肩に何かが落ちてきた。

ーーーまさか!


恐る恐る、隣を見ると案の定、佐々木の寝顔がそこにあった。

「ーーーッ!?
 寝れるかボケぇ!!!!」


しかし、疲れていた俺は数分後眠りに落ちた。
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