Your smile once again
目を開けた。


外の景色が動いていない。


窓の外を見回すと、パーキングエリアだった。



恐らく、運転手の仮眠だろう。


まだ、全然進んでいない。


混んでいたようだ。


しかし……。

一回起きると、寝るに寝れない。起きるに起きれない。

佐々木の頭は反対側に傾いていた。

俺はそっと頭を引き寄せ、自分の方に傾けた。

平常心、平常心。

「……ら。」


佐々木が何かを呟いた。


うなされているみたいだ。

もう一度。

今度ははっきりと。
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