Your smile once again
私は勉強が得意だ。


昔から、教科書なんて見なくてもテストは百点だった。
何度か特進クラスに誘われているけど、行くつもりはない。
勉強が友達なんてごめんだ。


「佐々木」

笹原が話しかけてきた。私は椅子を傾けた。


「今日部活、ミーティングだから早く終わる」
「わかった。今日は、笹原の番だよ」


私達は、放課後時間があればどこかに行って話す事が多い。
順番で、おごりあっているのだ。


「ゲッ。どこだよ?」
「スタバ」


がっくし、笹原は机に突っ伏した。


「たけーよー」
「ハイハイ、ソーデスネ」
「棒読みかっ!!」
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