Your smile once again

嫉妬

「おーすっ!佐々木」


週明け、笑顔で挨拶を交わしてきた笹原に、私は安心した。


「おはよう。笹原」



笹原が上履きを履き、通りすぎながら私の耳元でささやいた。



「この前、ありがとな」


私は、急いで振り返った。

笹原はもう男子の輪に入っていた。

「……」

急に、笹原が分からなくなってしまった。
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