Your smile once again
「ど、どうかな?」
「うん、うまい!」
「良かったぁ!」

すっかり二人の世界だ。

付き合えばいいのに。


あれっ?
卵焼きが消えた……。

「うまっ!これ誰作ったの?」


笹原が横から顔を出した。

「……私だけど」

笹原が感嘆の声をあげる。

たかが、卵焼きなのに。


変な奴。

なんでこうも私も回りには変な奴が集まるんだろう。

「うっはー。何でも出来んな、佐々木」

「洸っ!」

私が何か言う前に、廊下で誰かが笹原を呼んだ。

笹原が顔をそっちに向け、向かっていく。

そこにいたのは、派手な感じの女の子。


数人の女子に何か責められているようだった。



「いや、マジで違うって!!」
「嘘よ!」
「落ち着けよ!」
「だって、二組の子が隣に座ったって言ってたもん!」
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