Your smile once again
その時、笹原の肩越しに女子と目があった。



一瞬、キッと睨まれる。



女子の視線に気づいた笹原が、私を振り返った。


そして焦ったように背中で隠す。

「あいつに構うのやめろよ?関係ないんだから」

「でもっ!」

会話は続く。



その時点でわかっていた。

また、私の事か。

いつも一緒にいるせいか、付き合っていると勘違いされることが多々ある。

嫌がらせも受けてたり。


「めんどくさ……」
「何か言ったか?」
「別に」
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