Your smile once again
ー 放課後 ー

「ちょと留守番頼むわ」


一応保健委員の私は保健室にいた。


保健医がそう言い残して出ていった。

自由人だ。


「さっさきー!」

笹原が、外周を走りながら声をかけてきた。


手をブンブン振る。

汗をかきながら、笑顔で。


後ろから走ってきた日向に頭を叩かれまた走っていく。

バカな奴。


私は微笑した。

「ねぇ、佐々木さん」


突然名前を呼ばれて振り返る。


数人の女子が、私を睨みながら立っていた。


さっき、笹原を呼んだ子だ。



「……ちょっといい?」
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